一流の人は身体の感覚の優れているひと。坪井香譲に学ぶ

創造する知・武道 著者 坪井香譲

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創造する知・武道 著者 坪井香譲

自分が消えるのか?
このように感じたとき
反転「自己」を最も活々ととらえている。

本の中にある一説です。
著者の坪井香譲氏によれば、哲学者、政治家、詩人、音楽家、優れた人は皆身体の感覚の優れた人だそうです。

坪井氏は、最近の身体ブームのさきがけのような人で、およそ30年ほど前から、精神性の高い人は身体の感覚の優れた人、という持論を展開しています。
また、優れた身体操作には、法則性があるのではないかという考えから、それを「身体の文法」と名付け一つの理論にまとめあげてもいます。

彼自身武道を修業していて、彼独自の武道の流派を作っています。

間についての考察

この本で面白いのは、武道や、スポーツ等、身体系の本を読んでもなかなか記述のない、「間」についての考察がある所です。
日本で言う「間」とは空間と時間どちらも内包しており、日本人独特の時間感覚がもたらすものです。
(ちなみにこれは私の考えです。)

本の中では武道家、レーサー、音楽家、あらゆるジャンルの人の言葉を元にいろいろな角度から「間」について考察しています。

謎の老人アケジ氏

そして、この本で一番面白いところが、彼がパリで出会った謎の日本人の老人、アケジ氏についての話。
武道家でもあり、画家でもあり、書家でもある彼との出会いの話が、最高に面白いです。

  • なにかブラックホールが立っているかのように、周囲の空気、空間を吸収していくような存在感がある。
  • のこぎりを引くときに、カエルの鳴き声を出せるようになり、カエルの合唱を指揮して楽しんでいる。

こんな超人じみた老人、アケジ氏の話は、私のように身体オタクのものには、とてもわくわくさせられるものがあります。

私もやはり精神性の高い人は身体を鍛えた人だと考えています。

この本ではいろんなジャンルの人を例に出していろんな方向から分析しているので、その考え方を自分のジャンルに当てはめるヒントが得られるかも知れません。
身体の感覚の世界の奥深さ、大きさを知るために、この本はきっと良いきっかけとなると思われます。


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